時間稼ぎですか? 病気のふり?
埼玉県吉川市で、福祉について重大な問題が発生。
市障害福祉課職員のALS患者(弁護士同席)への介助サービス申請についての患者宅での認定調査に訪れた際の問題発言・対応について。
どう見ても自分で喋れず文字盤を使ってゆっくり意思を伝える患者と代理人弁護士に向かって、
「時間稼ぎですか?」
「病気を重く見せようとしているのですか?」と揶揄。弁護人がその場で謝罪を求めるも一切謝罪なし。
事案発生は2019.4.12(金)。
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患者が職員から重大な人権侵害を受けたとして、市長宛に4/15(月)付で、弁護士とともに謝罪要求。
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4/16(火)、埼玉県庁にて患者本人が弁護士同席の上、会見を開く。患者は、言葉をしゃべれない為、専用文字盤で「ただただ悔しかった」と、述べる。
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この会見を受け、問題について
2019.4.16(火) 19時、
NHKニュース7で、取り上げられた。
(私も観ました。この番組で報道されたら最後)
☆☆案の定、報道翌日4/17(水)、朝7時半に吉川市役所宛に、襲撃予告が入り、市役所訪問の際は気をつけて下さい、との緊急情報テロップがHPトップに赤字で掲載されっぱなしの状態。(AM10時半、サイト最終更新)
たぶん、昨日はメールや電話で苦情が入りっぱなしの状態で、市職員さんは仕事にならなかったのでは。
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あの患者さんは、自分では、お伝えしたい事が言えない状態だから、弁護士を同席させたのでは?
それを、「あれは弁護士に言ったつもりなんですけど、誤解あたえたみたいですみません」「重度障害者の調査にそんなに時間をかけるのはどうか、という観点だった」などと理由にもならない言い訳をする障害福祉課長、唖然。よく平然と言える。
市長や課長は、自分や家族は病気も怪我も一切した事がないのか。子供がインフルエンザになったら、仮病だろ、学校行け、と言えるのか。家族が倒れて救急車呼んだら、仮病でしょ、タクシーで来て、と同レベル。
世の中、いろいろな障害があり、その障害の症状は様々。
吉川市のトップ、市長の中原さんは、
仮にももう市長2期目。
(ちょうど、今年2月より2期目に入ったばかり)
もう少し、十人十色の吉川市民がいるという事を念頭に置いて、市政に取り組んだ方がよいかと。
あの患者さんは、全身全霊で、くやしくて、
訴えたはず。吉川市の恥。
サポート査定の為の調査に時間制限がある?
どんな障害の人も調査面接時間は原則1時間まで、などと何か決めているのだろうか。
障害の状態によって、1人1人、調査にかかる時間は違うはず。そんなに時間がおしいなら、事前に患者本人と相談し、調査面接にどのくらい時間がかかりそうかリサーチし、必要なら、調査時間を3時間などに設定し、面接時間を設けるべき。
さらに、家族やヘルパーから別途意見聞きたいなら別枠で30分〜1時間など、時間を設ければいい話。
そもそも、昨年5月より申請希望出していたのに、なぜ、調査面接開始まで10ヶ月もかかるのか。ALSはどんどん症状が進み、何もしなければ死に至ってもおかしくない病気。
しかも、実際に調査面接できたのは、審査会開催日2019.4.19(金)の一週間前。
市全体として、そんなに、障害者への対応がわからないなら、ほかの市の障害福祉課とディスカッションの時間を設けるなり、専門家に相談するなり、もう少し、お勉強するべき。
自分の口で自分の障害の状況やお願いしたいサポートについて、流暢に説明できる人が優先され、自分で説明するのが困難な重度障害の方が後回し・冷遇されるのは、不公平。
市として謝罪、発言の全言撤回、対策・再発防止策を考えるべき。
市長は、障害福祉課長の実名を出させて、対応を丸投げ。
この重大問題、当然市長の耳に事前に入っていたはずなのに、本人は報道当日まで、ソフトボールの始球式に、のほほんと参加。危機感がまるでないお粗末ぶり。市長がすぐに決断、判断、行動していれば、ここまでの大ごとにはならなかったはず。
問題前後からこの事案に関し、一切発言せず、雲隠れを続ける市長の中原さん。さて、いつ現れる?
ぼくの名前(市長名)、使っていいから、近いうちに、適当に謝罪文出しておいて、と言う感覚だったらしいが。
◎市議会開き、市長を首にするべきレベルの事案。
◎障害福祉課長は当然首。
◎実際に患者宅に調査面接に行った職員3人は、福祉とは一切関わりない部署に異動させ、一生平社員に。
中原さんは、吉川市にはゆかりなく、千葉の松戸や茨城にいた。奥さんの父が、たまたま吉川市の地元の医者だっただけ。
☆人工呼吸器や痰の吸引等、24時間体制のサポートサービスというと、自治体としても相当な費用負担になるのだと思うが、国はどこまで支援(金銭面の援助等)してくれるのか。このあたりも関係するのではないか。
(今回の方は、自分の症状悪化もあり、以前から受けているサポートから24時間体制のサポートへの援助アップを希望している。)
ALS患者の8割は、いまだ、手術・人工呼吸器切替による家族負担を考え、人工呼吸器への切替はせずに(諦めて)、亡くなっている、との事。
☆人工呼吸器のALS患者は、痰がつまった状態を放置すると5分で死に至るそう。
→人工呼吸器化すると、5分ごとの見守りが必要になる、という事。これは家族にはやはりかなりの負担だから、自立したい患者さんは、やはり、24時間体制のサポートを行政に求めるのだと思う。
☆なお、ALSは症状が悪化しても、頭ははっきりしている為、道具が揃っていれば、自分の意見や希望は自分で言えるそう。主張できるそう。
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